小説書きの嘆きを訊く「文派の個独」

第四回 クモ氏




♪ はじめに

みなさん、はじめまして〜。
今回、「文派の個独〜第四回」を書かせて頂くことになりました、
「生牡蠣音響」代表のクモです。どうぞよろしくお願いします。<(_ _)>

「生牡蠣音響」は、淫語をテーマにした18禁音声ドラマなどを制作しております。
「代表の〜」などとカッコつけたことをヌカしておりますが、実は、台本・BGM・編集・画像など、制作関係は私一人でやってまして・・・(恥)。
今回は、「文派の個独」ということなので、その中の「テキスト書き」について、思いつくままにダラダラと書いてみたいと思います。






♪ 書き始め

私が、いわゆる「18禁小説」を書き始めたのは、今から10年近く前になります。
最初は、主にアイドル妄想小説熟女モノの短編などを書いていました。
まだ自分のサイトは持ってなくて、他の小説投稿サイトや掲示板などに、時たま投稿するくらいでしたね。

その頃は、今以上に18禁ネット小説界が盛んだったような気がします。
と言うのも、当時、まだほとんどの人のネット環境が、常時接続じゃなくて、 「繋げば繋ぐほど料金がかかる=課金制という恐ろしい時代でしたので、たった10KB程度で無限にエロ妄想が広がるネット小説は、本当にありがたいものでした。
※普通、お目当ての小説を見つけたら、そのページをPCにダウンロード保存して、一旦ネットを切断してから、後でゆっくり読むという方法で楽しんでました。

ちなみに、その頃、私が書いたテキストは、もう手元には残っていません。 PCの故障でデータを失ってしまい、また、当時の投稿サイトや掲示板も、ことごとく姿を消してしまいましたし・・・。ネットの世は、儚(はかな)いものでございます。






♪ 淫語書きまくりing

「淫語」をテーマにしたテキストを書き始めたのは、2000年ごろでした。

私自身、元々、淫語大好き人間ではあったのです。
90年代の後半、とあるインディーズのAVメーカーが、「淫語」をテーマにした作品を立て続けに発表して、ちょっとした「淫語ブーム」が起こったりしました。
私も、当時それらのAVを見て、もの凄い衝撃を受けたものです。
(あまりにも興奮しすぎて、熱が出て会社を休んだこともありました・笑)

で、私が2000年に新しく買った某メーカーのPCに、「音声合成ソフト」なるものが付いてたんですよ。テキストを入力すると、男声や女声で読み上げてくれるヤツです。
それまでも、フリーの音声合成ソフトを試しに使ってみたことはあるのですが、やはり、どうしても「機械臭〜いロボット声」になっちゃう・・・。でも、その某メーカーのソフトは、今まで以上に、人間に近い声で読み上げてくれる優れものだったわけです。
(と言っても、音声合成っぽさはあります。)

こんなソフトを目の前にして、スケベ男がすることは1つ!
そう、淫語です、淫語! いっひっひ〜(笑)。
あと、スケベぇ〜なセリフとか、エグ〜い表現とか。

それからは、淫語道を究めんとばかりに、 修行僧 or マッドサイエンティストのごとく、 ひたすら淫語を書きまくり〜の、ソフトにしゃべらせまくり〜の日々でした。

その頃からですね、私特有の「えげつない表現」のスタイルが出来てきたのは。
相手が「ソフト」なので、どんな文章でも恥ずかしくないわけです。だから「もう、こりゃないだろう・・・」というほどのオゲレツ極まりない言葉・文章を書いて読ませる実験を繰り返し行っていました。 (ただの変態ですな・・・。)
そのうちに、オリジナルの創作淫語を開発したり、 公衆便所の落書きのような品性下劣テキストを、スラスラ〜っと書けるようになったのです。

最初は、自分だけが楽しむ目的で、台本を書いていたのですが、そのうち「作品」が溜まってきたので、それらを音声ファイル化して、なんと、販売することにしたのです(笑)。

「機械が読み上げた淫語音声なんぞ、誰も買わんだろう・・・」と思いきや、大変ありがたいことに、心優しい淫語マニアの方たちが買ってくれたのでした(涙)。
ただ、その2年後に、それまで売ってた音声ファイルを、ぜ〜んぶ無料公開してしまったので、当時のお客さんたちに、かなり恨まれてしまいましたが・・・(笑)。

ある時、お客さんの1人から、
「この台本を、本物の人間の女=声優さんに演らせたらどう?」というアイデアを頂きまして、それが、淫語音声サークル「生牡蠣音響」を始めるきっかけになったのです。
(その話は、今回のテーマから外れそうですので、いずれまた機会がありましたら・・・。)






♪ 淫語トラブル?


【その1】

淫語・・・例えば、「オマ○コ」ですね、それを、伏せ字無しでモロに書いちゃっていいもんなんでしょうかね〜?いや、私のサイトではモロ書きしてるんですけど・・・。
(それしか能がないバカ・サークルなもんで。)

それについても、時々、やかましく指摘をする人がいます。
「ネット上では、淫語に必ず伏せ字を入れよ!」と、どこぞのお偉いさんに、メールでめちゃくちゃ怒られたりして、私ゃ、弱っておりますよ・・・。

しかし、「淫語はNG」の根拠となる法律がないんですよね、実は。
だいたい、言葉そのものが違法なわきゃないですし・・・。
まぁ、唯一抵触する恐れがあると言ったら「わいせつ物陳列罪」でしょうかね・・・。ほんの30年前まで、官能小説ごときで最高裁まで争っちゃう国でしたからね、日本は。
→ 参考リンク『四畳半襖の下張事件』(Wikipedia)

しかし、『わいせつ』の定義は、時代と共に変化していくもんです。
私のテキストも、30年前なら有罪、戦前なら死刑になってたかも知れませんが、ネットやその他のメディアで、これほどエロエロ・コンテンツが蔓延しまくりの現代、「淫語くらい大目に見てちょ〜だい」って感じですよね・・・(泣)。

ただ、モロ書きより、「オマ○コ」と伏せ字にしたほうが、なんとなく卑猥に感じたりもしますけどね・・・。



【その2】

淫語は、俗語・隠語であると同時に、「方言」の側面も持ち合わせていますね。地方によって女性器や男性器の呼称に違いがあるのです。

ある時、生牡蠣の作品を購入して下さった方から、 「私の地方では、女性器のことを“○■×”と言います。今度、その言葉を作品に取り入れて下さい」との要望がありました。

おぉ〜!これは面白いアイデアだ〜と思いました。
私自身、「訛(なま)りフェチ」といいますか、綺麗な女性が方言をしゃべってるのを聴いて、妙に萌えたりする性質でして・・・。それに、地方の淫語は、やけに隠微(いんび)に聴こえたりもします。

最初は、「よっしゃ〜!作ってみよう」と意気込んだのですが、そうなってくると、今度は、「私の地方の淫語も!」「俺の地元の方言も!」と、次から次へとリクエストが来て、取り返しのつかない事態になりかねない・・・。ヘタすりゃ、日本全国47都道府県バージョン淫語音声を作らなきゃなんないハメになるかも・・・。
(まぁ、淫語が重複してる地方も多いので、47にはならないと思いますが・・・。)

参考までに、日本中の「女性器を表す言葉」を、ちょっと調べてみたんですが、全体的に、なんとなく「柔らかい+汁気がある+ヌチョヌチョ粘膜」というイメージの言葉が多かったです(笑)。中には、「マ○コ」よりも、遥かに卑猥に感じる言葉もありました。

とりあえず実験的に、いくつかの『方言淫語』を取り入れた音声を作ってみたのですが、それらの地元の方から「イントネーションが違う!」と、クレームが来たりしました。
本格的に作るとなると、現地に乗り込んで、その地元の女性を起用して、台本書きの段階から参加してもらうしかないですかね、やっぱり・・・。
もうこうなったら、淫語界の柳田國男でございますよ・・・。






♪ 熟女とか、匂いとか、


私のテキストには、「熟女」「匂い」をテーマにしたものがやたらと多いですね。

実を言うと、特に熟女好きというわけでもないんですよ。若いオナゴも大好きでございます。日々「ピチピチ女体の若い娘のエキスを吸いまくりたぁ〜い!」と、思ってるスケベ男でございます。

では、なにゆえ、熟女をテーマにしたものが多いのか、自分なりに考えてみたのですが・・・。

私が性に目覚めた10代前半、エロの対象は、すべて「年上の女性」だったのです。
具体的に言いますと、オナニー覚えたての頃、“おかず”として使っていたエロ・アイテム (=エロ漫画・グラビア雑誌・小説など)に登場する女性が、ぜ〜んぶ自分より年上の「大人の女性」だったんですよね。
※まだ「くり○むレモン」が登場する前で、ロリをテーマにしたエロというものがなかった時代です。
だから、いつの間にか、「年上の女=エロい」という観念が出来上がってしまったんじゃないかと思います。

私の中にある、女性に対する永遠の憧れみたいなもの+ 「セックスは大人の女がするもの」という勝手な思い込みが、熟女モノを書く要因になっているような気がするのです。
(これは、あくまでも自己分析の結果なんですが・・・。)

しかし、最近になって、かなりヤバい現象が起こってまいりました。
私自身がだんだん歳を取ってきたせいで、普通に「熟女」と言われる女性たちが、なんと、自分より「年下」になってきているのですよ・・・。
熟女が自分より若い・・・こりゃ、もうダメですわ〜(泣)。
そのうち、私にとっての熟女=「老婆」ということになってしまうかも!?(号泣)

まぁ、誤って「老婆モノ」に行かぬよう(笑)、世間一般で言うところの熟女=30代後半〜40代の女性をテーマに書いていくつもりです。
生殖活動のピークをすぎて、本来ならセックスする必要などないはずの女性が、今だに発情して、 快楽目的でやらかす性行為・・・考えようによっては、若い小娘のセックスより、いやらしいことですよね。


それから、匂い。ズバリ、匂いフェチでございますよ、私。
女の体の匂いを嗅ぐのも&書くのも大好きな変態ライターでございます。自分が若い頃に読んでた官能小説も、匂いフェチ系の作品が多かったですね。
(睦月影郎さんの作品とか。)

ただ、これに関しては、結構、人によって好みが分かれると思うんですよ。
無味無臭の女が好きな人もいれば、石鹸や香水などの人工的な香りが好きな人もいたり、私みたいに、 3日くらい風呂に入ってない&洗ってない ような、 上級者向けの超ハードなメスの匂いが好きだったり・・・(笑)。
フェチというより、やっぱり変態ですな、こりゃ。

文章で女の体の匂いを伝えるのは、結構難しいものです。
そんな時は、「誰もが知ってる何かの匂い」に例えて書くのがいいようです。抽象的な表現ですと、人によって想像する匂いが違ってきますし、「麝香(じゃこう)の香り」とか、シャレたこと言われても、そんなもん、嗅いだことない人にはワケが分からないですしね。それより、身近にある物の匂いで、イメージを伝えたほうが分かりやすいですよね。

私の場合、食べ物の匂いを多用しています。
例えば、マ○臭でしたら、「チーズ」とか「生魚」とか、
汗ばんだ腋の匂いだったら、「酢」とか「豚骨ラーメン」とか・・・(自重)。
「芳香」というより「クセぇ〜系」が多いですね、やっぱり(笑)。


・・・・・と、ここまで書いて・・・・・
私の文章、あまりにもえげつなさすぎて、思わず笑いが出て、全然興奮できん!という批判をよく頂きます・・・。

私自身、台本を書きながら、
「読む人をビビらせてやろう、笑わせてやろう、うっひっひ〜」と図に乗りすぎて本来のエロから脱線&暴走しているのを自覚しています。

だから、下品な表現だけを追求して読者を驚かすのは、もう止めにして、これからは、もっと性的に興奮できるシチュエーション、人間関係、奇麗ごとでは済まされない本物のセックスの持つ生々しさを書いてみようと思っているのです。
10年目にして初めて、本当の意味での「官能小説」にチャレンジですね。でも、やっぱり「淫語&匂い」は、大量に入っちゃうと思いますけど・・・(笑)。

以上、調子に乗って書きすぎて、自分の内面のフェチの部分まで、さらけ出してしまった感じがして、ちょっぴり恥ずかしいですね・・・。







※最後になりましたが、私は、「生牡蠣音響」の他に、もう1つ、 「淫声」という、淫語小説+熟女音声のサイトも運営しております。→ http://insay.net/
こちらは、同人ではなくアダルトユーザー向けの内容となっておりますが、興味を持たれた方は、是非、アクセスしてみて下さい。<(_ _)>









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