小説書きの嘆きを訊く「文派の個独」

第五回 架空の俗物氏


「文派の個独」(第五回)

みなさま、はじめまして。(小生、アガリ症なので…ただいま、非常に緊張しております^^;)

この度、DAI様よりご指名いただき 『文派の個独(第五回)』 を書かせて戴くことになりました、
『架空の俗物』 管理人の 「架空の俗物」(かくうのぞくぶつ)と申します。

ふつつかものでは御座いますが、以後お見知りおきのほど、なにとぞよろしくお願いいたします。


ボクが 「小説らしきモノ」 を書き始めるようになったのは、今から約7年ほど前になります。

妄想癖はそれ以前から在ったのですが、余っているノートがあったので、書き留めたのが始まりで、
断片的なメモのようなものから、やがて徐々に掌編くらいのものへと仕上げてゆくようになりました。

もともと誰かに読んでもらおうと思って書いていたワケではなく、ただ単に書いたもので自家発電(笑)
しようという愚にもつかない動機だったのですが、なにぶんボクは理屈っぽい性分なので、虚構の話で
あっても「話しの筋道」というか、辻褄が合わなかったり心情的に納得の出来ない流れだったりすると
萎えてしまいイケないので(笑)イキたい一心でメラメラと独り燃えていたのです。(ひぇ~っ…暗いぃ!)

ま。アナログに妄想をガリガリとノートへ書き溜めては、独りで興奮し愉しんでおったワケであります。
つまるところ生粋のオナニストなんす。所帯もってもいまだに自家発電しとるもんなぁ。(っておいおい)

それから暫く経って、ひょんなことで「無料でサイトを立ち上げられる」事を知ったのですが、この時も
「タダでホームページが作れる」 ということだけに狂喜し、目的も意味もなく登録をしちゃって…(笑)
さて、この入れ物に何を入れようかと思案した末に…妄想のネット公開に至った訳なのであります。


全てが万事、成り行きまかせでサイトを始めてしまったので、HNもサイト名と同じという有り様ですが
入れ物の中身については、ボクなりのこだわりをお見せできるのではないかと思っております。

サイト公開の折に、幾つかのルールを自分自身に守って貰おうと思い、以下の『指針』を記しました。

・基本的に画像は置きません。
・シンプルな構成にしてゆきたいと思います。
・ブラウザ等、マシン環境に依存しない頁作りにいたします。
・時事風俗に関連した記述をしないこと。
・読みやすい文章になるように推敲すること。
・勢いにまかせて多作しマンネリに陥らないこと。
・妄想ノートへの蓄積・熟成を怠らないこと。

テキストだけなら、どんな環境の方でもストレスなく快適に読んで(イって)頂ける筈だと考えました。
より多くの方に読んで戴きたかったのです。シンプルな構成は…技術力のない事も原因だったりして。笑
(HTML初心者のボクが 『とほほのWWW入門』 に助けられながら作ったのですが…まさに、とほほ^^)


文章に於いて、読みにくいと感じてしまう場合、それは概ね書き手の責任だとボクは考えていますので
読んでみたときのリズムや音律、助長な繰り返しや伏線の置き所などには気をつけているつもりです。
し・か・し・な・が・ら。
アップした後で改めて読み直しては毎度のように不具合を見つけてしまい、都度ガッカリしています。
「これで、大丈夫。」 と思ってアップしても。暫くして客観的に読んでみると、どこかがしっくりとしない。
で。また改めて推敲をおこなうわけで。すんなり読み進められないと気が散って、イケないですからね。
(更により読みやすい文章へと近づけるよう、今後とも随時推敲を重ねてゆくつもりです。)


「時事風俗に関連した~」は、今は亡き敬愛する作家、星新一さんの指針をお借りしてます。
事件をモチーフに書くことはありますが、時事ネタを書くと古びるのが早まりそうなので避けてます。
とはいえ、ことエロに関して言えば 「この指針は緩めないとキビシイなぁ」 と痛感することもしばしば。
基本的に登場人物に名前を与えないのも、できるだけ普遍的な物語にしたいという思いからであります。
(繰り返し読むたびに、違う雰囲気を感じて頂けるような、そんな小説が書けたら…いいなぁ。。)


マンネリ防止のため多種多様な妄想を心がけてはみるものの、試行錯誤と挫折の繰り返しであります。
やはりどうしても、書いていて 「良く燃える(萌える?)妄想」 と、「萌えにくい(?)妄想」 があるんですよね。
元々が自分用(笑)の妄想という事もありイロイロと個人的性癖や嗜好が…顕われているかと、思います。

例えば、熟女よりも若いコだったり。どちらかと言えば古風な雰囲気のお嬢さんだったり。細身だったり。
それから、内気で控えめだったり、優等生タイプで聡明なコだったり。そういうコが、ありふれた日常から
じわじわと不運な偶然や仕組まれた罠に堕ち、不条理な状況に追い込まれる過程に興奮を感じるので、
そこに重点を置いてボクは妄想を書いているようです。(って、コレを書いてて、今ごろ気付きました。笑)

夢うつつの境界線を踏み越えて、知らぬ間に白昼夢のようなボクの妄想世界へ皆さんを誘い込めるよう、
できるだけ物語の始まりはリアルな情景描写でありたい。この思惑を感じとって頂けたら幸せであります。

そんなワケで、日常のふとしたきっかけで妄想のタネをもらい、あれこれと枝葉をつけ膨らませています。
通勤途中の電車や職場や飲み屋やTVでも、何気ない会話や出来事の中でも。妄想のタネはあります。
自分にとってイイ事も悪い事も、楽しい事も嫌な事も、どれも等しく書くための良い素材だと思うのです。

俯瞰で自分を観察し、ちょっと引いて客観的に見てみる。見たものを観察し、文章でスケッチするように
頭の中で描いてみると、見落していたものが見えてきます。暇つぶしに、ぜひ。お試しくださいませ。
笑。プライスレスですから、損はありませんヨ。人生を安上がりに愉しむ達人になれるやもです。


妄想ノートへの蓄積は「妄想メモ」というテキストへの書き込みに代わりましたが今も継続しています。
芽が出そうな妄想は、風呂に浸かりながら悶々と反芻してみて…勃つようであれば(笑)更に悶々として。
ボクは風呂場で妄想の下地を固めてるんですな。つまるところ、ムスコが反応するか・しないかだけで。
(今更ながらに、シンプルな…嗚呼、がっかり。そんなボクが『架空の俗物』なのであります。やれやれ。)


『架空の俗物』 を書く上での指針は、これくらいです。指針には挙げておりませんが、濡れてない状態での
挿入行為は努めて書かないようにしてます。ボクの実体験からなのですが(笑)キモチがよくないからです。

スイッチが入って女の子の準備もできていれば、アソコも柔らかく潤んでムスコを入れてもイイ感じですが、
潤滑油なしのアソコに入れちゃうと…ムスコが擦りむけて痛いだけ。正直、キモチよくなんてなれません。
(当然、女のコだって痛いだけですから、「イク~っ」 なんて境地には至らないんですな。痛いんだから)
そんなワケで。前述の通り、ボクの自家発電用であるがゆえに、リアルに書かかざるをえないのです。。
自分のムスコが知ってるので(笑)明らかに不自然だと思うと…イケないんですな。(因果な性分ざんす)


物書きとしてボクは素人でありますし其れを自負しております。才能に恵まれているとも考えておりません。
もちあわせはないけれど。地道に推敲を続けてゆけば、いつか納得できる結果が得られると信じています。
それが単なる妄想でないことを願いつつ(笑)今後もエロい妄想を紡いでゆけたらなぁと思うのであります。



文末になりますが、今回、このような素晴らしい機会を与えてくださったDAI様に、深く感謝いたします。
そして、『X-rated search』 並びにDAI様の、今後ますますのご発展を、心よりお祈り申しあげます。

みなさま、文末までお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。


[2008/04/19 初稿]
『架空の俗物』
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